今度は築地!近代遺跡をめぐって

はい、こんにちは。
APECも山場を迎えていますね。

当館周辺では全国から集まった警察官の姿を目にします。
先日、山下町に配備されている愛知県警の車両に、
かわいいシャチホコのイラストを見つけてほくそ笑んでいる azul です。

さて、先週の土曜日、東京の中央区立郷土天文館で開催されている、
特別展「東京にあった外国人居留地 ~明石町遺跡の発掘調査より~
の展示関連講座に参加してきました。

築地居留地の発掘調査成果がはじめて公開される展覧会ということで、
東京からの<近代遺跡>展として注目していたのですが、
講座の講師には、横浜の山下居留地遺跡の発掘調査を担当された、
当ブログでもおなじみの天野賢一氏(かながわ考古学財団)もいらっしゃるということで、
さまざまな原稿を放り投げて(スミマセン・・・)、参加してきました。

天野さんが講座で紹介された横浜の居留地での出土遺物と、
展覧会で紹介されている築地居留地の遺物とを比べてみると、
なるほど、当時の居留外国人たちの生活雑器類(西洋陶磁器やボトルなど)は、
かなり共通していることがわかります。

さらに展覧会では、数は少ないながら、
築地でもジェラール瓦が出土していることが紹介されていました。
東京でのジェラール瓦の使用例については、
当館の展覧会「西洋館とフランス瓦」できわめて不十分ながら紹介しましたが、
横浜から東京への(模倣瓦を含む)ジェラール瓦の広がりについては、
今後の重要な解明課題のひとつと言えます。

さて、この日の講座には番外編がありました。

終了後、講師の天野さんを囲んで、
考古学財団でいつも天野さんを支えているteam AMANOの皆さんと一緒に、
夜の築地界隈を練り歩いていたのですが、
たどり着いたのは、昭和2年に建てられたカトリック築地教会
中央区の指定文化財になっている歴史的建造物です。

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遅い時間にもかかわらず、教会を見学させていただいたのですが、
ご案内いただいているなかで、ふと教会の方が、
「そういえば、教会の工事のときに出てきた煉瓦がありますけど・・・」
「!!!」
「ご覧になりますか?」

この機会をのがすはずがありません。
天野さんの号令のもと、作業モードにスイッチを入れさせられたteam AMANOが、
つぎつぎと保管されていた遺物を洗っていきます。
前身の煉瓦造教会(明治11年竣工)に関するものでしょうか、
赤煉瓦や耐火煉瓦、切石、土管、刻印の入った和瓦など、
みるみるうちにキレイな姿になっていきました。

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そして神父様の前で、天野さんの今日二度目の講義。
遺物はぜひ大事に保管していてくださいね、と神父様にお願いして、
我々は意気揚々と教会を後にしたのでした・・・

築地教会の皆さま、遅い時間にお騒がせいたしました。
今はまだガラクタのようにしか見えないかもしれませんが、
いつか築地居留地に関する大事な資料になる日がくるはずです。

(azul)
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by tohatsu | 2010-11-13 11:34 | お出かけ | Trackback | Comments(0)  

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