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バスツアー「赤煉瓦ことはじめ」 その1

はい、こんにちは。
ずいぶん久しぶりに記事をアップするような気がしますが、
それほど紀●の準備で悪夢を見てしまった azul です。

さて、3月19日(金)は企画展関連のバスツアーでした!
朝起きたときは、まだ横浜も雨模様でしたが、
天気予報では関東地方は今日はバッチリ晴れ!
きっと私の普段のおこないがよい・・・わけはないので、
参加者の皆さんの晴れ男・晴れ女パワーが上回ったのでしょう。
とにかく、晴れてよかった!!058.gif058.gif058.gif


集合は朝7時半と早かったのですが、皆さんほとんど遅刻なく集合。
そうです、今日は朝から富岡製糸場を目指すので、
できるかぎり早く出発したかったのです。

ところが・・・朝から都内が渋滞・・・

ある程度は予測していたことですが、
まさか朝8時過ぎに環七で広●涼子が事故を起こすことまでは、
誰も予測していませんでした・・・_| ̄|○

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なんと富岡市内の標識には、
英語・韓国語・中国語に加えて、フランス語も!


富岡市からお借りしたDVDを車内で見たりしながら、
富岡製糸場についたのは午前11時。
限られた見学時間でしたが、
対応してくださった富岡市教委の境野さんが、
うまく時間をコントロールして隅々まで案内してくださいました。

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もちろん見どころは、有名な繭(まゆ)倉庫や繰糸(そうし)所など、
明治5(1872)年の創業時に建てられた木骨煉瓦の建物群。
巨大なスケールに圧倒されます。

そして今回の見どころはもうひとつ、横浜でつくられた鉄水槽
幕末の慶応元(1865)年、横須賀製鉄所の建設に先がけて、
各種機械を製造するために、幕府は横浜に製鉄所を設置します。
官営工場としては富岡製糸場のちょっと先輩にあたります。
その横浜製鉄所で明治8年頃につくられた鉄の貯水槽が、
今も富岡製糸場の構内に現存しているのです。

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おお、貯水槽の下に●●がっ!


この鉄水槽は普段非公開なので、今回のツアーだけのお得メニュー
横浜と富岡とのつながりを物語る重要な遺構ということで、
特別に見せていただきました。
ありがとうございました。

本当はゆっくり写真タイムも設けたかったのですが、
すでにお昼も回っていたので、
泣く泣くバスに乗り込んで次の目的地へ。

・・・つづく・・・


(また不用意に続き物をやってしまったazul)
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by tohatsu | 2010-03-24 16:10 | お出かけ | Trackback | Comments(0)  

久米正雄あてのダイレクト・メール

今年度の紀要では、当館が去年入手した久米正雄関係資料について紹介します。
この資料群は、昭和戦前期に作家久米正雄が鎌倉の自宅で受け取った
百貨店・商店からの案内状(ダイレクト・メール)や請求書の類が
そのほとんどを占めています。

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横浜松屋の売り出し案内状


それにしても、DMなんかをよく取っておいたな、
と思ってしまいます。
小説家だけに、小説に生かすための資料にしておいたのか、
とも思いますが、久米は小説については
「不勉強」だったようです。
たとえば次のような証言があります。

 太平洋戦争の末期に、鎌倉の小説家が殆ど食うに困って蔵書を供出して、
 鎌倉文庫という貸本屋を開業した。
 その時、一番沢山蔵書を供出したのは久米だった。
 我々が車を曳いて本を取りに行くと、
 人から送って来た著書や寄贈の本が、全部封をしたまま何百冊となく出て来た。
 それも一年や二年のことではない。
 何十年の間、封をしたままだったので、封を開いて見ると、
 どれもまるで新刊書のように真新しかった。
 「こいつはひどいや。俺の贈呈した本も、こういう憂目に合っていたのかなあ」
  誰かがそいう言って嘆く声が聞えた。

 (小島政二郎「書けない人々 第一話 久米正雄〈上〉」『中央公論』昭和41年4月号)


しかし、当館の百貨店・商店からのDMはほとんどが開封されています。
また、実際にいろいろな品を購入したり、案内状に誘われて?諸所で遊んでいたようで、
その請求書・領収書の類も多く見られます。
たとえば、野球のユニフォーム(鎌倉の文士野球チーム老童軍で使用したのかも?)、
丸善で誂えたポロシャツ、
横浜明治屋のパン(一ヶ月ほぼ毎日買っています)、
常盤町の料理屋美登里の飲食代、
藤沢カントリークラブのゴルフのプレイ代金請求書などなど。
これらの請求の一部について、久米はなかなか支払いをしなかったようで、
数か月してから再度同じ品物の請求書が出されたりしています。

久米には、
 たちまちにして流行作家にのし上った彼は、
 文学よりも生活を愛し、事実、作家としてよりも社会人として印象づけられた。
とか
 (久米は)鎌倉ではカーニバル祭などをはじめて社交人としてもよく動いた。
 (中略)だが、惜しいかな、芥川龍之介のような精進努力、刻苦精励の人ではなかった。

などの評があります。

しかし、小説に「精進努力」せずに、「生活を愛し」たがゆえに、
昭和戦前期の人々の生活・文化について興味深い情報を提供する
本資料群がかたちづくられた、とも言えそうです。

なお、この久米正雄関係資料は、今年9月からの当館企画展
「モダン都市横濱案内」展で初公開する予定です。

(吉)
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by tohatsu | 2010-03-21 17:07 | 調査余話 | Trackback | Comments(0)  

横浜歴史情報マップ

現在「横浜歴史情報マップ」の設計を担当しています。
これは、昭和初期の横浜の地図に、地点ポイントを埋め込み、
そのポイントをクリックすると、その地点(施設等)に関する画像・説明
が表示されるという、インターネット上の歴史マップ(+データベース)です。

いま、ネット上のベースマップとなる地図の
製作をしているのですが、
予算等の制約もあって、当初、製作する範囲は
「横浜中心部」に限定せざるを得ませんでした。

「横浜中心部」については、いろいろ意見もあるかとは
思いますが、ここでは、
昭和初期横浜の「ポイント」となるべき施設―
つまり、
百貨店、映画館などの商業・娯楽施設、
県庁・市庁舎などの主要な公的機関、
都市横浜の最大の特色である港湾施設、
絵葉書に出てくるような観光名所―
が高密度に集中している地域、
と考えました。

これらを「なるべく狭い」長方形の範囲でおさめるべく、
横浜の地図を眺めながら、
PC上で原資料の地図からの切り抜きを繰り返しました。
なるべく狭い地域に限定しないと、
予算が膨らんでしまうのです。

その結果、地図の南北をやや右に傾けて
(つまり、大さん橋が右少し斜め上に突き出るような感じになります)
野毛山~中村川の東橋~ホテルニューグランド~新港埠頭(みなとみらい側のパース)
といったポイントを4隅にすると、
一番効率よく主要ポイントを網羅できることがわかりました。
地図の中心は今の神奈川新聞社のあたりです。

方位上の南北を、地図の上下にすると、
横浜の場合はうまく長方形の地図内に主要ポイントが入らないようです。
そういえば、横浜の現在の観光地図なども、方位は南北を上下にせずに
適当に傾けていますね。
自分で作業してみて、はじめてそのあたりの事情も理解できました。
1枚の地図に無駄なく、主要ポイントを収めるのは難しいのです。

なお「歴史情報地図」には
検索機能、画像拡大機能なども付けたいと思っているのですが、
すべてを実現するのは、なかなか予算との兼ね合いもあって難しいものがあります。
どんな機能を削って、どんな機能を付加すると
楽しい、見やすい、便利なものになるのか。
試行錯誤が続いています。

(吉)
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by tohatsu | 2010-03-10 13:34 | 調査余話 | Trackback | Comments(0)  

始まりました & 終わりました

はい、こんにちは。 azul です。
今日も雨ですね・・・

昨日から、写真展『横浜グラフ -昭和9年の横浜-』が始まりました。
それにともなって、当館入口スロープはこんな感じに・・・

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写真展は、1階奥の旧第一玄関でもやっています。
もともと、この建物が中央電話局だったときには、
こちらがメインの玄関だったのですね。
なので、「旧第一玄関」と当時の名前が残っているのです。
昔の雰囲気が唯一残っているところですので、
当館にいらしたときは、ぜひ旧第一玄関ものぞいてみてください。

さて、企画展「西洋館とフランス瓦」の展示解説も2回目が終わりました。
午後はかなり強い雨が降っていたのですが、
解説をめざして来てくださった方が、かなりいらっしゃいました。
皆さま、雨の中ありがとうございました。

今回は、展示室を入ってすぐのところに、
ジェラール瓦の実物を使って、瓦葺き屋根を部分的に再現しています。
建築家の兼弘彰さんが描いた設計図をもとに、
瓦師の藤井禎夫さんにジェラール瓦を葺いていただきました。

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ジェラール瓦そのものは、あちこちで目にする機会があるでしょうけれど、
こうやって屋根に葺かれた状態を見ることで、
またいろんな関心、疑問が芽生えてくるかと思います。

昨日の展示解説でも、この再現模型のところで質問が出ました。
「瓦に開いているこの穴は何?」
これまでもいろんな方からいただいた質問なのですが、
その答えは追ってまた。
これから見学される方は、ぜひ展示室で確かめてください。
再現屋根をじっくり眺めれば、答えはすぐにわかります。


(azul)
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by tohatsu | 2010-03-07 10:20 | 展示案内 | Trackback | Comments(0)  

写真展『横浜グラフ』-昭和9年の横浜-

明日から開催の写真展「『横浜グラフ』-昭和9年の横浜」
の準備がおおよそ終わりました。
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この写真展に使用する『横浜グラフ』の画像は、
今回新たに高精細撮影をしたものです。

実は、現在WEB展覧会で使用している画像は
現在のデジタルカメラの水準からすると
やや粗いもので、
原資料の写真が持つ美しさを十分に伝えきれないうらみがありました。

新たに撮影した写真を
パネルに引き伸ばすと、これまでは
読み取りにくかった看板の文字や、人の表情が
生き生きと浮かびあがってきました。

今後はホームページ上でも画像の拡大が自由自在にできるような
機能を付加して、高精細画像をネットで閲覧できるように
することも構想しています。

総点数は12点と小規模な写真展ですが、
日本大通り方面へのお出かけついでに
お立ち寄りください。
入口のスロープ右側+旧第一玄関で展示しています(無料)。

あと、明日は企画展展示解説もありますので、
ファンの方はお見逃しなく。


(吉)
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by tohatsu | 2010-03-05 19:52 | 展示案内 | Trackback | Comments(0)  

展示資料を追加しました

はい、こんにちは。 azul です。

年度末です。もうたいへんです。
フランス"瓦"紀行の続きはちょっとお待ちを。

さて、企画展「西洋館とフランス瓦」の第Ⅲ部、
山下居留地遺跡」のコーナーに、展示資料を追加しました。

横浜外国人居留地を対象とした発掘調査として、
大きな注目を集めた「山下居留地遺跡」ですが、
出土遺物のなかから、イギリス製のタイル、
ドイツ製のミネラルウォーター瓶など、
貴重なものを新たにお借りしてきました。

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これらの資料は、神奈川県博で開催された「横浜開港の考古学」に続いて、
先月まで愛川町郷土資料館で展示されていました。
人気物だったのですね。
無事にお勤めを終えられ、今度は当館がご紹介する番です。

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サービスショット

愛をこめて
土管を展示する坂上師範代

さて、今週末、3月6日(土)は14時から展示解説があります。
予報では思いっきり雨模様ですが、
どうか雨ニモマケズ、いらしてください!

ご来場をお待ちしております。


(azul)
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by tohatsu | 2010-03-04 17:17 | 展示案内 | Trackback | Comments(0)  

写真展「『横浜グラフ』-昭和9年の横浜-」

今週土曜(3月6日)から、
『横浜グラフ』貼付写真を、引き伸ばして
パネル展示する標記の写真展を開催します。

『横浜グラフ』は昭和9年(1934)のわずか10ヶ月のみ
現存が確認される貴重な写真報道誌です。
このなかには、時事性のみならず豊かな芸術性を感じさせる
写真も含まれています。
今回の写真展ではそのような写真をピックアップし、
写真と同時代の建造物である当館(昭和4年)の
旧第一玄関を会場に展示します。
(入場無料)。

常設展示室においても、
『横浜グラフ』原本、
同時代の関連資料を展示しています。
この資料は(岡)さんのセレクションによるものですが、
本日若干の展示替えをおこないました。
「横浜の観光」を小テーマにした内容となっています。
あわせてご覧ください。

なお、本企画はカメラと写真映像のフォトイベント
CP+との連携企画です。



(吉)
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by tohatsu | 2010-03-02 13:25 | 展示案内 | Trackback | Comments(0)