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廃墟にて思う

はい、こんにちは。

先週に続いて、休日のひとコマをブログ用に準備していたら、
(可)さんに先を越されてしまった azul です。
(可)さん、お休みの日までご苦労さまです・・・

さて!ハマ発ブログは決してサッカーブログではありませんが、
何はともあれ、欧州チャンピオンズ・リーグの決勝戦を語らねばなりません。
いま世界で最も美しいサッカーを披露しているFCバルセロナが、
前年度王者マンチェスターUを破って優勝しました!

理想主義と現実主義のぶつかりあい、とメディアも煽っていましたが、
攻めても守っても盤石のリアリズムを貫く優勝候補マンチェスターUを相手に、
最初は押し込まれたものの、先制後は完全に試合を支配して完勝。
理想のサッカーをいくら掲げても、現実に勝たなければ意味がない。
そんな批判を見事に吹き飛ばして、美しく世界の頂点に立ったバルセロナ。
現実という困難な壁に日々立ち向かっている世界中の人びとに、
忘れてはならない大切な「夢」を見せてくれました。


はい、本日の話題です。

今日は月曜なのでお休みの日でしたが、
根岸のある建築家のお宅でジェラール瓦などを拝見してまして、
その帰りに、ぶらぶら歩いて根岸森林公園へ立ち寄りました。
そうです、ここはもとの根岸競馬場。
モーガン設計の競馬場スタンドが今も残っています。

・・・しかし、着くやいなや雨が・・・
(ああ、なんてベタな展開・・・)

久しぶりに写真を撮ろうかとカメラの用意はしていたのですが、
あいにく傘の用意はしておらず、仕方なく、木の下で小一時間ほど雨宿り。
(可)さんのイルミネーション設置は大丈夫だったのでしょうか。

廃墟にて思う_e0164082_15415833.jpg












こんなに晴れちゃった・・・


それにしても、この競馬場スタンド。
いつ見ても思うのですが、このまま朽ち果てるのではと非常に心配です。
この大空間を活かせるような何かよい活用案はないものでしょうか。

当時の図面があるのだから、下手にお金をかけて修復するよりも、
それをもとに新しく建て直した方が安い、という意見を聞いたことがあります。
けれども、復元建築では、歴史の重みは絶対に伝わらない。
「そこにあった確かな何か」を感じることができないから。

歴史的建造物を後世に伝えるために、どこまで現代の手を入れるべきなのか。
これは保存活用の場面で、もっとも議論になるところです。
(こうした議論はなかなかオープンにされませんが)
「現実」(予算・機能など)が優先されるのは、最終判断としてはいいものの、
議論の順番が逆になってしまっては、
なぜ保存するのかという「理念」を捨ててしまうことにつながります。

なぜ私たちは歴史を必要とするのか。
開港150周年というこの節目こそ、そんなお固い「理念」にも、
ちょっと考えを巡らせてみてはいかがでしょうか。

(azul)

by tohatsu | 2009-06-01 19:28 | お出かけ  

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