アーカイバル・バインダー
少し前のことになりますが、当館は昭和初期横浜の映画館のちらし類、週報を入手しました。
基本的に資料の整理は1点ごとに中性紙封筒に入れていくのですが、
こういったシリーズものなどは封筒に入れてしまうと
あとで利用するときにいちいち出すのが手間に感じられるものです。
市販のクリアブックに入れている館もあると聞きますが、資料保存上問題ないのでしょうか。
ちょっと気になり、文化財の収納器具を製造している資料保存器材さんに聞いてみたところ、
「アーカイバル・バインダー」という収納具をすすめてくれました。
これは中はクリアブックと同様の形状になっているので、
リフィルに資料を入れてぱらぱらめくれるのですが、
表紙等が厚い中性紙でできていて、しまうときは箱型になるのです。
リフィルも長期保存に適した不活性ポリプロピレンを使っているので
古写真なども保存できるようです。
保存性と利便性を兼ね備えたなかなかよい製品です。
資料保存器材さんは、かゆいところに手が届くような製品を開発していらっしゃいますし、
ホームページも勉強になります。
(吉)
by tohatsu | 2009-12-09 10:40 | 日常業務