建築家のワザ

はい、こんにちは。
天気ネタを振られれば反応せずにはいられない azul です。

今日は朝から雨でした。
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・・・そうです、ご想像のとおりです。
私は資料借用の予定が入っていたのです・・・

所蔵者の思いがこもった大事な資料をお借りする。
そんなときに雨に降られると、
いつも以上に梱包や積み込みに神経を使います。
「また降られてるよ・・・」という職場内の無言の声を感じながら、
クルマに梱包用の資材などを積んでいたのですが、
出発する頃には、無事、雨は上がっていました。

・・・そうです、残念ながら?、今日は天気オチではありません。


今日お借りしてきたのは、「篆刻」の用具。
建築家遠藤於菟のご遺族が大切に保管されていたものです。

建築家としての遠藤於菟は、
「鉄筋コンクリート建築の先覚者」(村松貞次郎『日本近代建築史ノート』)と言われるように、
現在では当たり前になった鉄筋コンクリート構造を、
明治時代から積極的に導入していたことで知られています。
建物すべてを鉄筋コンクリートでつくった日本最初のオフィスビルが、
今、日本大通りに残っている三井物産横浜支店だというのは、有名な話ですね。
文句なしに、遠藤於菟の代表作です。

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次の企画展「横浜建築家列伝」では、そうした建築家としての活動以外にも、
一私人としての建築家の姿も、わずかながら紹介したいと思っています。

晩年の遠藤は、篆刻を趣味としていました。
篆刻仲間が彼の家に集って腕を磨いていたそうです。
ご遺族のところには、今も彼が彫った印章の数々が保管されており、
今日は前もって資料を撮影するために、一式をお借りしに伺ったのでした。

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ハンコですから、逆さまの字を彫らなければならないわけですが、
遠藤於菟は下絵なしにいきなり彫り始めるほどの腕前だったそうです。
なにぶん私自身、篆刻の知識がほとんどないもので、
芸術的なワザにただただ口をぽかんと開けるばかりでした。

さて、展示に向けては、まだまだたくさんの資料を撮影しなければなりません。
はたして、図録の製作にはいつ入れるのでしょうか・・・

(azul)
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by tohatsu | 2009-02-20 19:50 | お出かけ | Trackback | Comments(0)  

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